180Hzのモニター「acer XF243YM3bmiiprx」を買った感想

180Hzのモニター買いました。何故かというとAmazonで見てたら60Hz以上の液晶が100Hzだと1万円台で買えたりしてて、一昔前より安くなってない?と思ったのがモニターを買いたくなっていた理由です。

 

 

100Hzで1万円台のモニター

 

 

60fpsは確か地デジが始まった時に初めて見たか、YouTubeか何かで既に60fpsだったかあんまり覚えてないですが、印象的には地デジがぬるぬる動いてるのと、あとは3DSが60fpsのゲームもあったりしてぬるぬるしてるな~と思ったりしてました。それがぬるぬるの初めての体験だったような気がします。

 

そして単純に60fps以上の世界があるのは数年前、いや10年ぐらい前からモニターが存在してた気はしますが、ヨドバシとかに展示してるのをわざわざ見に行くのもなと思ったりして一切見たことはなかったです。なので180Hzがどんなにぬるぬるしてるのかなという好奇心がありました。

 

75Hzのぬるぬる感は真四角のモニターを持っていてそれが75Hzだったのでちょっとだけレースゲームをやってみて確かに60Hzよりぬるぬるだなとは思っていました。

 

180Hzは果たしてどれほどのぬるぬるなのか、と思ったのですが結果から言うと慣れたらぬるぬる感はそれが最高のぬるぬる感として更新してしまい、言ってしまえば初めて60fpsを体験した時の様な感動をもう一度味わえたぐらいなぬるぬる感で、新しい世界を見たというほどでもないなというのが正直な感想です。

 

とはいえ実際にぬるぬるしていて、初めて60fpsを見た時の感動をずっと味わえる感じはあります。言ってる意味が分からないと思いますが、ぬるぬるしてるなあという感覚を何度も味わえる感じです。

 

60fpsに長らく慣れた人類ですが、既にもうそれが当たり前になり、あれ?これ60fpsか?そんなにぬるぬるしてなくない?というような感覚を覚えたりする人も居ると思います。というか僕がそう思っていてぬるぬる感を失っていた人生でした。

 

そういう意味では180Hzのモニターでゲームをしていてぬるぬるしてるなあという感覚を味わえているのは幸せなのかもしれません。

 

ここでいきなり落とし穴みたいなことを言うのですが、自分のPCのグラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX 1060 6GBなのとCPUが第一世代のi7なのもあってか中途半端ですべてのゲームで180Hzが出るわけでは無く、ドラゴンクエスト11をSteamで買ってやってる最中にこのモニターに買い替えたのですが、130fpsぐらいまでしか出ませんでした。あと大きな街などで所々で60fps以下に軽くカクカクする場面もありました。

 

なのでPCのスペックによってはモニターの力を最大限に発揮できない場合もある事は購入前に知っておいても良いのではないかと思います。それでも130fpsでも出てればぬるぬるであり、十分買ってよかったとは思えています。180fps出てなく130fpsだからカクカクに見えるとかは無いです。60fps以上出てたら大体ぬるぬるに見えるかと思います。130fpsでも十分60fps以上のぬるぬる感は感じられるかと思います。90fpsぐらいでも結構ぬるぬる感は増します。

 

他に落とし穴は沢山あります。まずゲーム以外には、映像コンテンツなどは60fps以上のものは無いです。びっくりするぐらい無いんです。YouTubeも60fpsまでです。120fpsと検索すると動画が出てきますがそれは60fpsしか出てないです。もしかしたら120fpsで見れる方法があるのかは知りませんがもしあるのであれば知っている方がいましたら教えてください。

 

(追記2024/08/23:Steamにフレーム補間のツールが売っていて、それを使えばブラウザやアプリケーションの動画再生を最大で4倍までfpsをフレーム補間で疑似的に上げれるという方法があります。それによって普通の30fpsや60fpsの動画コンテンツを30fpsなら最大で120fpsまで、60fpsなら240fpsまでフレーム補間でぬるぬるにできるというものです。特にブラウザの動画を見る時にぬるぬるした映像を見たい時におすすめです。もちろんそもそもゲームのfpsをフレーム補間するものでもあるので、ゲームにも使用できます。以下にそれに関するブログを書きましたのでご覧ください。Lossless Scalingというソフトです。SteamとはPCゲームを買えるところでSteamのクライアントをダウンロードする事でゲームを購入したりできます。Steamに関しては詳しく書かれている記事などを検索してみてください。)

yujiokazaki.hatenablog.com

 

ゲーム以外に何のメリットがあるのか?というところですが、まずマウスのカーソルの動きがぬるぬるです。これはちょっと感動しました。それだけでも元を取れたといっても過言ではないぐらい、僕はカーソルのぬるぬるには拘りを持っています。そしてブラウザのスクロールの時の動きもぬるぬるしています。ディスプレイの設定で60Hzと180Hzを切り替えて見比べると絶対分かるレベルです。これはマウスカーソルでも切り替えた時に分かりやすいです。

 

あとCG関連のソフトウェアでも180Hzは出ます。Blenderなんかがそうです。ただ、グラフィックボードの性能によっては作りこんだ時にカクカクするのではないかとは思います。現状でお使いになっているPCで60fps以上出ていればカクカクすることは無いかとは思いますが、180fps以上出続けるかは分かりません。

上の写真は180Hz表示でBlenderのオブジェクトをクルクル回したモニターそのものをiPhoneのカメラで撮影したもの。下の写真は60Hz表示で撮影したもの。180Hzの方が間のコマが多く写っているのが分かります。つまり同じシャッタースピードの時間の範囲の間により多くのコマが写っている方が滑らかな映像になります。よってBlenderは180Hzのモニターでは60fps以上のフレームレートで表示されることになります。

ゲームにも60fpsが上限となっているゲームも結構あるのですが、ゲームの設定で60fps以上の上限を選べたり無制限を選べたりするゲームは確実に60fps以上で動かせると思って良いと思います。ただ、グラフィックボードなど、PCのスペックによってどれぐらいのフレームレートが出るのかは変わるので、何度も言うように180Hz最大までポテンシャルを生かせるかはゲームのグラフィックの重さなどによって変わってきます。自分のスペックではモンスターハンターワールドでは60fps付近までしか出ませんでした。このゲームは結構重い分類に入ると思います。例としてシャドーオブモルドールでは130fpsぐらいは出ました(追記 実際は無制限設定でも上限が100fpsみたいです。記憶が間違ってました)。Assetto Corsaというレースゲームは意外と軽くて180Hz出ました。

 

話は変わりますが、ぬるぬるにはfps以外にも液晶の持つ応答速度の良さによってもぬるぬる感が変わると思います。おそらく140Hz以上ぐらいになってくるとHzの大きさよりも応答速度の方がぬるぬるに対して有効になってくるのではと個人的には仮説を立てています。何故かというと自分が買ったモニター、

日本エイサー  XF243YM3bmiiprx」

 

 

このモニターはデフォルトでは応答速度が1msですが、オーバードライブという電圧を高くして何かをする機能をオンにすると0.5msになるんです。

 

オーバードライブをオンにし、1msから0.5msにすると体感的に少しぬるぬるしたような感覚はあります。これはオンとオフの液晶を2台並べて比べないと正直、断定できるかというと自信がないのですが、何となくぬるぬるしてるよなとは思えるレベルに変わってる気がしてます。おそらく応答速度というのは残像が見えにくくなるはずなので、その感覚は確かなのではないかなとは思っています。ぬるぬるの定義としてリフレッシュレートと応答速度は別々のものだと切り分けるのだとするとこの表現はおかしいかもしれませんが、個人的にはそのぬるぬる感は同一のものだと感じています。

 

オーバードライブをオンにすると色の滲みが出る場面があるのでこれはオフにするかオンにするか悩むところではあります。オンにするとソニックの様な昔のゲームでかつスピードがあると、原色に近いような色のグラフィックのところで色の滲みが5mmぐらいの幅で滲んでるなというのが分かります。オフにしててもこのレベルの色味であれば若干滲んでるように見えるのですが、明らかにオンにしてた方が滲んでいます。茶色い壁の絵の端が滲んで背景の青に滲んでる感じです。

 

ドラゴンクエスト11をやっている時は全く滲みとかを感じなかったので、現代のゲームを遊ぶときにはオンにしてもデメリットはあんまり感じる場面はないのではないかな?と思います。

 

そして応答速度でも落とし穴があるみたいで、それはメーカーによって測定の仕方が違うみたいで、数字があてになるかというとそうではないみたいです。これはネットでかじった情報なので正しいかは知りません。応答速度の測定の規格があるかないかなのですが、調べてないので分かりません。すみません。

 

実際にモニターを選ぶのであれば大型の量販店の展示を実際にみて応答速度においては、謳っている応答速度の数値と実際目で見た残像感、ぬるぬる感がどんな感じかを観察するのが良いのではないかなと勝手に思っています。

 

総合的に考えると180Hzのモニターを買って満足かというとそこまでQOLは上がらないものの、無いよりある方が良いなという感想は持てます。とにかく映像コンテンツが60fps以上あるものがこの世に無いのが知らなかったのがそこは衝撃ですね。YouTubeで家電屋のテレビに流れているようなデモ映像だけでもいいので60fps以上の映像を見たかったなと思っています。ゲームが結構60fps以上出るものが多いのでそこは満足ですね。

 

 

あとこのモニター「日本エイサー  XF243YM3bmiiprx」は上の写真のように横と縦を回転させて、縦長のモニターとして使うこともできるので、縦長のゲームを遊ぶ時にめちゃくちゃモニターから普段見たことない威圧感みたいなのを感じられるのでその点も気に入っています。回転するのにも落とし穴があって、モニターの高さを最大まで上げておかないと回転できない、モニターの角が台座に擦ります。それでちょっと台座に傷がつきました!!!ショック!!!

 

あと自分のグラフィックボードだとHDMIでは180HzでないとChatGPTに言われたのでDisplayPortのケーブルを買ってこのモニターとつないでいます。このモニターはHDMIとDisplayPortがあります。

 

あとApexもやっててへたくそなのですが、ApexではこのPCでは120fpsぐらいでて確かにぬるぬるしてますが、だからと言ってへたくそな人が劇的に勝てるようになるかというとそうではありませんでした。ただ、接近戦の時は残像感が少なくなって視認性が良くなるのでいつもより対戦相手を倒せる場面も増えたような気はしました。たまたま調子が良かった可能性はありますが。

 

180Hzのモニターの総合的な評価を言った後に色々言いたいことが出てきてしまいましたがこの辺で終わりにします。多分個人的な主観による感想なので参考にならないので、実際に144Hz~240Hzぐらいのモニターを展示していて、かつ店員さんに最大のフレームレートで動いているゲームなどを見せてもらうことによって判断するのが一番良いと思います。そういう展示をしているお店があるかはよく分かりません。

 

あと最後に落とし穴ですが、Windows10のディスプレイの設定では、買って接続した時のデフォルトは60Hzになっていました。なので自分で180Hzに設定しないと180Hzになりません。方法は「Windows10 ディスプレイ リフレッシュレート」などで検索すると見つかると思います。

 

お読みいただきありがとうございました!