SONYのカセットテープのWALKMAN WM-41を大分前にリサイクルショップで買って修理した話

このデザインが最高だと思ったのでリサイクルショップで見つけた瞬間に手に取り周りにいたライバルたちに取られないように素早く手に取り、確保しました。500円ぐらいでした。結果から話しますとこれを修理が完了していて今のThe Arrival of Victor Feldmanというジャズのアルバムのレコードをテープに録音したものを聴きながらこのブログを書いています。ベースのスコットラファロが好きで知ったアルバムです。

 

カセットテープの良いところはレコードなどのアナログ音声をテープにダビングしてアナログで聴けるところだと思っています。しかもこのウォークマンを使えばアナログの音楽が家の外にいる時にも聴けるんです。最高なんです。よく散歩する時に聴きながら歩いています。

 

後ろから見た構図です。このポケットに止めれそうなやつが付いてるのはなかなかレアな良い状態のものだと思います。ちなみにこれフリマアプリなどで4000円~8000円ぐらいで取引されています。初代のカセットのウォークマンが壊れてても5万ぐらいで取引されてますので、こちらはそこまで希少性があるとは思われてない物のようです。希少性で言ったら初代の方が取引されている量は多いのですが。初代のは再生能力が良く音質が良いのでしょうか?買ったことないので分かりません。

 

これは単三電池2本で動きます。何十年たってもまだ単三電池が同じ形で製造されて使われているのは面白いなと思います。充電池でも動いてます。

 

 

 

アナログのことを説明すると、まずサブスクで聴けるのはデジタルなんですが、画像で言ったら解像度という概念がアナログには無く解像度が無限に最高であると言ったら分かりやすいかと思います。デジタルには解像度があると思って良いと思います。でも言っても普段サブスクなどで聴けるのはフルHDぐらいの画質と思えばアナログと比べても違いが分かるかといえばそんなに分からないという人が多いと思います。

 

とはいえアナログは良いです。テープがノーマルだからかレコードより音質が少し悪くなるのですが、アナログの音の違いは感じられます。いつかメタルテープを手に入れたいです。誰か生産してください。

 

アナログの良さを言いたいので、レコードの方が音質が良いのでレコードを聴いてるときの話をします。先ほど言った今聴いてるアルバムがヴィブラフォンがメインのジャズのアルバムなのですが、そのヴィブラフォンの音がめちゃくちゃよく聴こえるんです。

 

ヴィブラフォンは言ってしまえば鉄琴です。おそらく小学校とかの音楽室にある鉄琴もヴィブラフォンだと思います。中の鉄板みたいなのが回転して音が揺れるのを体験させてもらった小学生時代の人達もいると思います。

 

とは言っても今聴いてるアルバムでは揺れてる感じはこの曲にはなくバラードの時に揺らしてることがあるのですが、言いたいことはそこではなくて、とにかく金属を鳴らしてる音が実物から聴こえてるような感じに聴こえるんです。スピーカーから聴こえる音が実物の音に聴こえるんです。アナログの良さはそこに尽きると思います。ジャズならドラムのブラシによる音もめちゃくちゃリアルで良いです。ぶつぶつしたノイズとかをノスタルジー的に言ってレコードを褒めるのは邪道だと思っています。でもそういうノイズを付加したローファイ的な音楽の表現は好きです。あくまで、アナログの良さを言う時にノイズの話は余計かなと思います。

 

上から見た構図です。WM-41と書かれています。これが型番です。謎に星の絵が描かれています。ボタンはシンプルに再生と早送り巻き戻し、停止だけです。シンプルというのが本当に良いです。

 

蓋もパカっと開け閉めするだけで何の留め具もなくパカパカします。めちゃくちゃシンプルでそそられるデザインです。中を分解して見てみても今の家電と比べたら部品も大きくてシンプルです。ゴムの交換もスムーズにこの機種は行えます。

 

テープはマクセルのものを購入して使っています。90分テープがレコードの録音に一番最適かなと思います。というのも片面45分なので、レコード一枚が大体45分ぐらいで収まってくれるんです。レコードはSide 1 Side2というように両面に録音されてますが、90分カセットテープのA面にちょうど入ってB面にもう一枚別のアルバムを録音できます。上の写真はビルエヴァンスのアルバムを録音したものです。

カセットテープ UR 90分 5個入 UR-90N5Pmaxell-online.com

 

ここで本題に入るのですが、このウォークマン実は買ったときは壊れていました。なんの知識もなく、いやゴムが切れてるだろうなぐらいは思いましたが、買ったときはこんな事になるとは思いもせず、あわよくば動いてくれと思っていましたが動きませんでした。

 

家に帰って分解して見たところゴムが溶けて切れていました。かなりここで落とし穴が待っているのですが、この溶けたゴムは溶けっぱなしなので手についた後に服なんかを触ると二度と取れなくなります。何か取る方法はあるかもしれませんが知りません。ウェットティッシュで拭いても取れませんでした。罠です。分解はベッドの上でやってるのでベッドのシーツにこべりつきました。

 

ゴムが溶けていたので綺麗にふき取りました。これもなかなか部品にこべりついてて取れにくいんです。

 

そして安易な考えで輪ゴムを装着してみました。そしたらなんとカセットテープが回転したんです。36歳なので学生の時には「ゆず」が好きだったのでその時に録音したカセットテープを試しに回してみました。そうなんですリアルタイムでカセットテープに録音して聴いていたような世代なんです。でも当時はCDというデジタルをアナログのテープに録音していて、そんなことするなんてことは、利便性以外に理由がないなと今は逆に思ってしまい、そういう時代によるギャップも面白いなと思います。

 

今はカセットテープが若者に流行ってるとのことですが、おそらくそれは一部のコアなレトロ物ファンが行ってると思うのですが、何をどうやって録音してるのかは気になります。もしかしたら当時売られていたカセットテープの音楽を中古で買って聴いてる人も居るのかもしれません。お気に入りのCDなどを今でもテープに録音して聴く人もいるだろうしそれも面白いなと思います。自分は今のところレコードのアナログをアナログのまま聴く事に価値を感じてやっています。でもなかなかめんどくさいので2枚しかまだやってません。

 

話を戻すと輪ゴムで何とかカセットテープは回ったんです。でもなんかおかしいんです。音がめちゃくちゃ揺れているんです。それが後から調べたらワウフラッターという現象なのか何をワウフラッターと指しているかはっきりは良く分からないんですが、音が揺れる事をワウフラッターというみたいなんです。

 

結果から言うとこのワウフラッターもかなり改善しました。ゴムベルトが通販などで手に入るのですが、最終的にはリサイクルショップに売っている中途半端にそこまで古くもないカセットテープからゴムを取り、それをこっちのウォークマンに装着することで、かなりワウフラッターが改善しました。今も若干ピアノを聴くと細かく揺れてるかなと思えるぐらいで、最初と比べたら全然改善してます。ゴムベルトですが通販で複数本があらゆるサイズでセットで入ってるやつを買ったのですが、それは輪ゴムに比べたら良いのですがワウフラッターが結構多いんです。

 

ゴムベルトは細くてかつ硬いやつが良いんだと思います。デフォルトで入ってるゴムが細いもので、比較的古過ぎはしないカセットウォークマンに入っていた移植した生きていたゴムベルトも硬くて細いものでした。もうかなり満足できるのですが、純正に近いようなゴムが手に入るのならもっと改善できるのではないかなと思っています。

 

カセットのウォークマンの修理はワウフラッターが一番苦労するなと思います。ゴムベルトの入手と試してみて改善するかどうかの繰り返しで良くしていく感じでした。かなり長い道のりで、今はなんとか満足しています。是非皆さんも挑戦してみてください。

 

お読みいただきありがとうございました!