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小説を書いてみる「羊毛の入道雲」

羊毛の入道雲 歯が生えてきた。それは秋の始まりの頃だった。入道雲から歯が生えてきてたちまちそれはツツジをちゅーちゅー吸う少年の元へ舞い降りて行った。 「母ちゃん甘えよ」 「何が甘いんだい、私の何が、甘かったんだい。あの時の詰めが甘かったのかい…