Lossless ScalingというSteamで売ってるソフトでゲームやYouTubeを高フレームレートで観た話

Lossless ScalingというソフトがSteamに800円ぐらいで売っています。(追記7/11:セールでも20%オフぐらいだったので定価でも全然買いだと思います)

 

下記はSteamのストアにあるLossless Scalingというソフトへのリンクです。

store.steampowered.com

 

簡単に言うと僕はこのソフトを、ゲームや動画の映像のフレーム補間の為に買いました。最近のテレビなどでは一般的になって来ていると思いますが、映画などの24fpsの残像の多いような映像の間にフレームを生成してぬるぬるとしたスムーズな映像にするような技術です。映画の場合24fpsで観た方が良いと映画関係者が言っててフレーム補間機能を切ってくれというような話題になってる感じの技術です。

 

180Hzがでるモニターを持っているので60fps以下のコンテンツを最大で180fpsにフレーム補間をして普通よりぬるぬるとスムーズな映像を見る事ができます。

 

下記リンクは自分が所有しているモニターです。

 

 

Lossless Scalingというソフトの詳しい使い方などはGoogle検索をしたらいくつか出てきます。

 

 

これはSteamのゲームのみならずEpicのゲームでもできるしウィンドウモードのみにしか使えないのですが、ウィンドウになれるゲームなら何でもフレーム補間に使えます。ウィンドウとはいえこれを使用してると全画面みたいになります。自動で最大化にサイズを調整してくれるのでこれを使えばウィンドウモードでも強制的にフルスクリーンみたいになると考えて良いと思います。フルスクリーンの方が好きなので良かったです。一番いいのはボーダレスウィンドウモードみたいなやつでこのソフトを使う事かなと思います。

 

ゲームのみならず、他のアプリにも使えてブラウザにも使えるので、YouTubeの映像も高リフレッシュレート対応のモニターであればフレーム補間して、60fpsの動画であれば3倍の180fpsまで補間してぬるぬるにできます。60Hzのモニターだと30fpsのコンテンツを60fpsにフレーム補間することは可能なのではないかと思うのですが、やってみてないので分かりません。60Hzのモニターでは当然180Hzなどには表示できません。

 

まずゲームでやってみた感想として、落とし穴としてはマウスを使ったゲームなどには向かないという事です。何故かというとこれを使うとマウスのカーソルがカクカクになったり表示がおかしくなったりする場合があるからです。これは自分の環境だけなのかは分からないのであまり参考にしないでください。(追記:これは恐らく自分が遊んでいるMMORPGの環境のせいかもしれません。APEXでは快適にフレーム補間して遊べました。マウス操作も全く問題ありませんでした。すべてのマウス操作のゲームでカーソルがカクカクになるわけでは無いようです。ブラウザなどは結構カクカクすることもあります。)(追記7/11:ApexではNVIDIAコントロールパネルの3D設定の管理でLossless Scalingを追加して、そこの設定にある垂直同期をオフにしないと自分の環境ではカクカクしました。カクカクする人は試してみたら良いかもしれません(環境によるとは思います)。カクカクはゲーム側、NVIDIAコントロールパネル、Lossless Scalingの設定などの垂直同期周りの組み合わせによってはカクカクするのかもしれません。あとApexではフレーム補間3倍より2倍の方が自分の環境では快適な感じでした。180Hzモニターで150fpsほどにフレーム補間されて視認性が良くなってエイムしやすくなった気はします。)

 

そしてMMORPGで試してみましたが、10fpsしか出てない変な環境なのですがそれだと映像がフレーム補間が難しい感じなのかかなり圧縮された動画みたいな汚い感じになったり動くキャラの周りがモヤモヤになったりします。なのでfpsが極端に低い映像などには向かないかなと思います。

 

逆にこれをやってめちゃくちゃ効果あるなと思ったのはソニックマニアというゲームです。ソニックを知ってる方は分かると思いますが画面のスクロールが高速なのです。なので60fpsのゲームを180fpsまでフレーム補間するとかなりスムーズになり結構高速で動いてもステージの視認性が良い感じなんです。ドット絵で映像としてはおそらく単純でフレーム補間の生成も負荷がかかりにくそうで、大きな映像の乱れなどはほとんどない感じです。60fpsと180fpsを同じステージの同じ場所で高速に移動して比較すると明らかに違いが分かりました。

 

3Dの本格的な映像のゲームではどうかというと(追記:これはシャドウオブモルドールを例にしてます)、これも元のfpsが30以下とかになるとフレーム補間の映像に乱れみたいなのが起きます。(追記:フレームレートが低いものを補完した場合に映像の乱れが出るのか実際のところよく分かってないので検証してみてください!カメラを速く回した時にキャラクターやオブジェクトの周りにモヤモヤが出たりします。これが元が60fpsとか出てる場合でも起きるのかとかはよく分かりません。)というのもこのソフトを使うとGPUに負荷がかかるので例えば90fpsもともと出ていた3Dゲームにこのソフトを使ってフレーム補間をすると元のフレームレートが90fpsから35fpsぐらいに落ちました。なので結局はフレーム補間したあとのフレームレートが35fpsから105fpsぐらいにしかならなく、フレームレート自体が上がったとしても結局はフレーム補間で生成された映像が混ざっただけに過ぎなく(追記:この表現は言い過ぎだなという側面もあると思います。というのも何日か使ってみて、x2のフレーム補間ならキャラ周りの乱れも少なくなって、遊んでてこれならありだなと思えたりしました。x3だと自分の環境ではちょっと気になるかなという所。)、しかも30fpsのような低fpsをフレーム補間すると映像に乱れの様なのが自分の環境では現れました。

 

(追記:3Dゲームに関することで使っている内に分かってきたことを追記します。結論から言うと3倍よりも2倍にフレーム補間を設定した方がキャラ周りに現れるモヤモヤした映像の乱れが少し軽くなること、同時に元のfpsが少しだけあがることが分かりました。これによって少しの映像の乱れを気にしさえしなければフレーム補間によるスムーズな映像で遊ぶ価値は十分にあると感じました。今遊んでるゲームだとLossless Scalingを使わない場合60~90fpsですがフレーム補間2倍にすると元fpsが60まで下がって2倍ですので120fpsぐらいになり確かに使わない場合よりぬるぬる感は感じれています。このソフトは設定次第で良い落としどころを見つけさえすればより高フレームレートで楽しめるのではないかと思います。ゲーム自体の設定の組み合わせも加えればより落としどころの幅が広がるのではないかと思います。)

 

(追記:モンスターハンターワールドで試した自分の環境でのfpsについて。

エスト中にLossless Scalingを使わなかった場合、47~57fps。

フレーム補間を2倍でやった場合、元のfpsは42~52fpsで、フレーム補間後のfpsは87~104fps。

フレーム補間を3倍でやった場合、元のfpsは42~48fpsで、フレーム補間後のfpsは122~139fps。

こっちのゲームの方がフレーム補間による元fpsの低下が穏やかかなと思いました。こちらのゲームもカメラを回転させた時にキャラ周りにモヤモヤとした乱れが起きますが、3倍だと気になりますが、2倍だとそこまで気にならないレベルかと思います。3倍でも乱れを気にしなければよりぬるぬるで良いかと思います。個人的には2倍でやりたいかなと思いました。そしてフレーム補間を使わないより使った方が良いと思うレベルに感じました。シャドウオブモルドールでは素の状態で70~80fpsぐらいは出るので十分ぬるぬるであることと、フレーム補間時のキャラ周りの乱れを考えると素で遊びたいと思いましたが、モンスターハンターワールドの場合は素が60fpsに満たないので、こういうゲームだとフレーム補間の意義がかなりあるなと感じました。あとモンスターハンターワールドは自分のゲーム側の設定のせいか、少しぼやけたように見えるので、Lossless Scalingのスケーリングの設定でシャープネスがあるのですが、それを使うと結構くっきり見えます。これはYouTubeの動画をフレーム補間で見る時にも個人的に効果的に思うので、シャープネスは最大にしてます。これは好みや状況によると思います。シャープネスがきつすぎるとギザギザ感が強すぎるなと思うゲームもあったりしました。)

 

ある程度スペックの良いPCであればこのソフトを使っても元のfpsがそこまで落ちずにフレーム補間で3倍まで上げれると思うので良いと思いますが、GPU次第ではあまり3Dゲームをフレーム補間しても本末転倒みたいになるかなとは思います。

 

そしてYouTubeの動画については面白いなと思いました。まだそんなに見てないのですが、ピアニストの50fpsで解像度もよくてカメラも良さそうな映像を3倍の150fpsぐらいで観たのですが、指の動きとかもスムーズに見えて生身の人間を見てるような感覚を少し覚えました。

 

VR映像で人間を見る方がそりゃ本物の人間を見ている感覚にはなりますが、150fpsの映像を見ても何と言うか不思議な感覚は覚えました。フレーム補間とは言え60fpsの映像よりは生身の人間の動きを目で見た時の様な感覚に近くはなるものなのだと思います。VRが240fpsとかになったらすごい事になるんでしょうね。30年後ぐらいには確実にそうなってると思うので66歳ぐらいが楽しみです。

 

テレビは8Kとかに進んでますが、240fpsの方にも進む意義は十分にあるとピアニストの映像を見て思いました。何より人の表情から考えてることが分かるというようなレベルで動きを見る事ができるのではないかと思っています。フレーム補間は実際にはない画像を補間してるはずなのにそこは不思議だなと思ったのですが、ピアニストの表情の変化がめちゃくちゃ豊に見えたのです。地デジになった時に女優さんが顔を精細にみられることで化粧を変えないといけないみたいなことがあったと思いますが、さらに今度は表情まで見られて大変になるんだろうなと思いました。

 

まあでも4Kですら標準になってませんので、15年後とかになるんじゃないでしょうか?もうちょっと世界の情勢や経済が安定してテクノロジーが進化して欲しいなと思います。

 

このソフトはPCの環境によってはうまく機能しないかもしれないので購入を考えている人は慎重になった方が良いと思いますが、800円だし試しに買ってもそんなに痛くはないかなと思います。ただ、60Hzのモニターしかない人にはあんまり利点は無いのでやめた方が良いと思います(追記:ブラウザで30fpsの動画コンテンツを60fpsにフレーム補間するなど、60Hzのモニターでも十分に利用価値はあるかもしれないという考えに今変わっています!ゲームなどでも30fpsのコンテンツを60fpsにする意義はあるかと思います。)。100~240Hzのモニターを持ってる人ならYouTubeの映像がぬるぬるになるだけでも買って損はないのではないでしょうか。

 

ただ、180Hz出ていたとしてもそれがフレーム補間であることによるぬるぬる感と実際の元から180Hzのコンテンツとは違うものであることも理解しておかないといけないとは思います。そしておそらくぬるぬるしてるかは個人差もあって180Hzになってもぬるぬるになったと感じない人も居るかもしれません。何が言いたいかというとこのブログには何の責任もないので自己責任で買ってください!

 

個人的には設定など慣れるまでハラハラしましたが買って損はなかったどころかこれは買っとかなあかんやつやなと思いましたので個人的には180Hzとかのモニター持ってる人にはお勧めしたいなと思います。

 

(追記7/11:今現在シャドウオブモルドールをやっていますが未使用で80fpsぐらい、3倍で元50fpsのフレーム補正150ぐらいでるので(上記に書いた数値はうろ覚えで書いたので適当でした。すみません!)、結構アクションで激しい動きのときとかは未使用80fpsよりフレーム補正150fpsの方が目が疲れないというか敵の状態とかを視認しやすいなと思いました。キャラ周りとか激しい動きになったりフレームレートがたまに落ちた時に映像の乱れはありますが、それよりもぬるぬる感の方がメリットがデカいなと感じて最近は3倍フレーム補正で遊んでます。キャラ周りのモヤモヤもゲームに夢中になっていると気になりにくいです。ただこれも検証してないのですが、若干遅延がある気もするので難易度高い状況のアクションでミスることが増える可能性がある気もします。ただの気のせいな気もしますが。気のせいな気がするレベルにそこまで気になる遅延は存在しないとも言えるかもしれません。問題なく遊べるし、むしろ高フレームレートになることで視認性が上がってその分アクションとしてやりやすい状況にもなってる気もするのでトレードオフというかどっちが好みかという話になると思います。)

 

(追記:このソフトウェアはPCの環境によってさまざまな感想が出る可能性はあると思います。そして自分の環境のみで考えても様々なゲームを様々な設定を組み合わせて使う事ができるので、日々使ってみて感想がコロコロ変わって行くなと感じました。かなり追記をしましたが、そういった理由で最初の印象と変わる事が度々あったので、そこのところはご容赦ください。)

 

(追記:一応PCのスペックを書いておきます。

 NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB

 Intel Core i7 860(第二世代の古いやつ)

 メモリ 32GB

 ゲームが入っているストレージはReadが200MB/sぐらいでるHDDです)

 

 

お読みいただきありがとうございました。