セカンドストリートでNikkor-S Auto 35mm F2.8というオールドレンズを300円で買った

リサイクルショップにこんなものが300円で置いていました。一目見て、あ、これはオールドレンズだと思って即手に取ったと同時に買う事を決めました。詳細が分からないままでもリサイクルショップの鬼としての勘が買えと言ってきました。300円だし。

 

このブログのタイトルに書いているセカンドストリートとはリサイクルショップのお店の名前です。そこで見つけました。

 

なんかドームに入ってあるし、これ下手したら模型かなと思ったんですけど、結果的に本物のレンズでした。最悪模型でも飾りたいし300円なら模型だろと思ったんですがしっかりレンズでした。

 

調べたらNikkor-S Auto 35mm F2.8というレンズのようです。Nippon Kogakuと書いてますが、ニコンの昔の企業名か何かなんでしょうか?ニコンの公式サイトでこのレンズについて詳しく書かれてるので関係あるのは分かりますが。また今度ニコンの歴史を調べてみます。

 

キャップを開いたらこんなレンズです。ちょっと傷があったのですが拭く液体のやつで拭いたら傷が目立たなくなったというか傷にはびこっていた汚れが取れたんでしょうかね?蔓延るという言葉を使いたくて使っています。言葉の音の響きを楽しんでもらいたくてひらがなにしました。結構綺麗になった気はしますが傷っぽいところはよく見ると見える感じです。おそらくこれぐらいなら撮っても気にならないやつだと思います。

 

横から見たやつです。なんかカラフルで色合いもあんま現代では見ない感じでそそられます。F2.8ってことはSuper Takumar 55mm F1.8より被写界深度的なやつの範囲が広いってことなんでしょうか?カメラのことあんま詳しくないのにオールドレンズに手を出すのでミーハーだと思われたかもしれません。ミーハーかもしれません。僕は流行ってることよりもオールドなレンズを使ってる人を知って初めて興味を持っただけなんです!!!そして何より気に入ってるのは1960年前後のジャズが気に入っていて好きなのですが、その辺で製造されたレンズだということも何か後から知って運命みたいなのを感じています。いや別に流行りとかでオールドレンズを嗜むことだって面白いことなんですよ。現代というはざまで生きる人間の営み。本当にそういうところにワビサビのワビとサビの向こう側が存在すると思うんですね。流行っているからって甘く見てしまう部分が僕の中にはあってそういうところはいつも反省して生きていかないといけないなとひしひしと感じながら生きています。長文になったのでもう一度いいますが下の写真が横から見たやつです。

カラフルですよね。もう一回言いたいぐらい良い色合いですよね。あとこれピントが合う一番短い距離がおそらく30cmです。下の写真に0.3と書いていて、mが単位です。35mmのレンズだからそれぐらいなんでしょうか。55mmのSuper Takumarが45cmかそれぐらいだった気がしますので、それより近くに寄れるということなんでしょうか?24mmか28mmのTakumarが欲しいなと思っていたので、35mmが手に入ったのは結構嬉しいし具体的に言えばかなり嬉しいです。55mmよりもうちょっと広角なのも欲しいなと思っていたのもあります。メーカーの違うレンズでもmmとかの単位は統一された規格とかですよね?よく分かりませんがTakumarの55mmよりも広角だったら嬉しいです。

 

というのもまだ使えてないんです。持ってるカメラがCanonのKiss X5かなんかそんなやつなんですが、このレンズはニコンのFマウントみたいで(調べたばかりであってるか分からないので他で裏を取ってください!)、マウントアダプタが必要なんです。

 

下の写真はマウント部分です。こんなやつです。

 

横から見たらこんな感じでなんか出っ張りみたいなのもあります。

 

これにおそらく合うニコン FマウントからキャノンのEFマウントに変換するアダプタをAmazonで見つけて3000円もしましたが思い切って買ってみました。これで行けなかったら泣きます。使えなかったらなんかドームみたいなのに入ったまま模型と同じ事になります。でもそれでもいいという覚悟で買ってみました。

 

明日届くのでもし使えたらまたここに書きに来ます。

 

(追記:修羅場がでましたが下記リンクのブログはマウントアダプターとの格闘についての後日談です)

yujiokazaki.hatenablog.com

 

 

最後にリサイクルショップの鬼として書き記す必要があることがあります。

 

何故こんな良いものが300円という値段で売られているのか?フリマアプリで見たら5000~8000円とかでも取引されています。

 

リサイクルショップの鬼としての鬼の勘でしかありませんが、おそらく査定する際に何を基準にネットで検索をかけて相場を調べるかが分からない部分があると思います。オールドレンズに詳しい人であれば、レンズの表面に書かれてある文字と35mmだとか2.8という数字で検索をかければフリマアプリやネット上の記事でレンズの主に共通認識として扱われている呼び名と、それの相場は調べることができます。しかしリサイクルショップの鬼としての勘でしかないですがおそらく査定者がその知識を持っておらず、レンズの詳細が分からなくて相場を調べようがない、相当古いもので価値があるか分からない、動作するかどうかを確認できない、状態が少しでも悪く、クリーニングすれば問題ないような汚れがついているとそれがクリーニングによって綺麗になるものであるかも判断をすることが難しかったり、あらゆる理由が考えられると思います。

 

僕はリサイクルショップに中学ぐらいのころから自転車に乗って行っていて、今36歳になりますが、人生でほぼそれしかやってきませんでした。中学の頃からすでに「僕は自転車にのって何をやっているんだろう、みんなはパーティーとかしてるはずなのに」と思っていましたが、中学の頃の自分には36歳になってもまだ自転車に乗って同じことしてますよ、と言わなければなりません。とても残酷ですがもう開き直っていてこの人生をとても気に入っています。リサイクルショップの鬼として誇りに思っています。

 

なので僕はこういったリサイクルショップの裏側まで気になっちゃうんです。

 

しかしながら昨今は査定の知識が豊富なリサイクルショップも増えて来ていて、少なくとも販売価格が大きくフリマアプリなどでの取引と乖離しているようなことが減ってきているように思います。もしかしたら本社にいるスーパー査定人にリモートで判断してもらったりもしてるんじゃないでしょうか?10年前ぐらいだともっと破格で売られているものが頻繁にありました。今は5件リサイクルショップ巡りをして欲しいものが安く手に入らずに何も買わずに帰るようなことの方が多くなっている人も多いのではないでしょうか。我々リサイクルショップファンはそれでもリサイクルショップの魅力に魅せられ、リサイクルショップに吸い込まれて行くのではないでしょうか。

 

お読みいただきありがとうございました。